死んでしまったら私のことなんか誰も話さない: 競争はどんどん国際的に
扱っているネタはいたってまともなのに、ものすごいタイトルがついているBLOGから。
日本のソフトウェア産業が国際競争力を持たないというネタなのだが、注目したのはココ。
なぜVCが、日本のモバイル関連企業をこちらに紹介しないのだろうか?というと、…(中略)…純粋にロジスティックスの問題であるとのことでした。
たったそれだけのことなのね…_| ̄|○
たったそれだけ…とはいうものの、ロジスティックスがとても重要な要素であることは肌身にしみて感じている。イーブンな条件で競合した場合、最後の決め手がロジスティクスだったという場面は日常的によく見られる光景だ。
このエントリーを読む限りで考えると、米国のモバイル・デバイス関連市場には金脈が眠っていることになる。
私はケータイ向けコンテンツが専門というわけではないが、ケータイのゲームが国際的な評価を得るクオリティに達しているものがあることはわかっている。原理的に単純な物が多いので、文化を超えて支持される可能性が高いだろう。このへんのものをうまく取りまとめて紹介できるような仕組みを作れば、かなり儲かりそうな予感がする。
ところで。
そもそも、ホントにそんなウマーな市場が米国に生まれるのだろうか?
日本でケータイ向けコンテンツが栄えているのにはちゃんと理由がある。それは日本人が持っている「スキマ時間」に関係がある。通勤・通学時間がまさにそうだ。その中途半端な時間を有効活用できる人は意外と少ない。大概は音楽やマンガ、あるいは新聞などで時間を埋めることになるのだが、その空白の時間にすっぽりハマったのがケータイだ。よーするに、便利なオモチャ扱いなのだ。
それと同じことが米国で起こるかというと、恐らくNOだ。ヤツら、環境も気にせずに思い切り車に乗りやがるし、郊外から電車通勤しているヤツらは金持ちで且つインテリであることが多い。もしかしたらメールくらいは使ってくれるかもしれないが、ヤツらが携帯でゲームしている姿はどーにも想像できない。
米国で日本と同じようなムーブメントを引き起こすには、ティーンエイジャーの取り込みが必須である。ただし、それはパケット通信料が定額になり、さらに料金そのものが比較的低く抑えられる必要があるので、すぐに大ブレイクとはいかない。なにせ、ティーンのユーザは支払い能力に限界がある。まずは親を騙さないことには話にならない。
むしろ、心配なのはそっち。子どもの親を納得させることができるかどうかだ。気になるのは「デカいことはイイことだ!」みたいな米国人の気質。果たして、携帯電話みたいなみみっちいデバイスでメールすることにメリットを感じてくれるだろうか。
例えば、メール。パソコンでやり取りするメールとケータイを介したメールの違いは、その「即時性」にある。
リアル工房が一日に扱うメールの数と、それをやりとりする時間帯を見れば一目瞭然。ほぼリアル・タイムな使い方をしている。「だったら電話すりゃいーぢゃん」という真っ当な疑問が当然生まれる。恐らく、米国工房の親たちも似たような真っ当なツッコミを入れるものと思われる。通話はもうほとんどコモディティだから料金安いし。
さらに続けると、ゲームしたけりゃNintendo DSでやればいいのだ。なんで高いパケット代を払ってチープなゲームを携帯でする必要なのか改めて考えるとどーしても納得できない(かもしれない)。
しかし、この真っ当な感覚から抜け出させないとケータイ向けコンテンツ市場のコアは見えてこない。子どもたちは勝手に使い方を発明するので放っておいてもいい。しかし、親に支払いを納得させるためには「ケータイでバラ色の未来」みたいな夢を語って、活用方法を啓蒙する必要があるように感じる。「使いようによっては、便利なんだぞー。おまいら上手に使え!」と。それによって親が騙されてくれれば、子どもの間でケータイ向けコンテンツが流行る目算が立つ。
すべてはそれからなわけだが、今のうちに動いておかないと遅いというのも確かだ。
…というわけで、起業したらどうでしょう? >誰か
私は他にやりたいことがあるので、やらないけど。(w
Posted by: Tomomi at December 1, 2004 5:45 PM
コメントどうもです。
榎さんのインタビュー、ありがとうございました。まだ読んでいませんでした。
実はエントリのあと、オンラインゲームの利用者に関する調査結果が紹介されていたエントリーを見つけたのですが、それによると、米国の場合オンラインゲーム利用者の58%が女性で、しかもその中心は40代以上だとうことです。
http://miamoto.net/archives/000190.html
その他にもいろいろ調べてみたのですが、現状既に米国でもモバイル関連コンテンツを展開する下地はありそうな雰囲気でした。
しかし、現段階において有望な層は中年女性という可能性が高そうなので、日本での展開とは違った工夫が必要なのは間違いなさそうです。
Posted by: tomo at December 2, 2004 7:05 PM
はじめまして。Trackbackありがとうございました!
確かに、以前は私も「この環境で、いつモバイルでWebサーフを?」と思っていたのですが、アメリカ人にも「隙間な時間」はあるのでは??と今は思っています。でないとBlackberryがそこそこ流行っている理由は説明できないので。
あとは単純に、「幾らアメリカ人だって、隙間時間がないほど、日々の生活が合理化効率化されてはいるまい」という、人間としての感覚なんですが(笑)
そういえば、私のエントリの直後に、ドコモの榎さんがインタビューでやっぱり海外市場について語られていましたので、ご参考までにURLを書いておきます。もしご覧になってなかったらぜひ。
http://japan.cnet.com/interview/story/0,2000050154,20075227,00.htm